山乃尾

石川県金沢市にある料理旅館

1890年創業

受け継がれる一客一亭のおもてなしの心

初代主人 太田多吉は、魯山人をして「北陸一等の名物男、金沢の国賓、茶会の偉材」といわしめた数寄者。
多吉のもてなしを目当てに、益田鈍翁をはじめ、東京、京都、大阪から、茶人、数寄者、美食家が足繁く訪れたといいます。
食材への心を配りや、器に対するこだわりは、「星岡茶寮」にも受け継がれたほど。
「茶を身の飾りとせず、商売とせず」と魯山人が評したよう、型にとらわれない真心からのおもてなしが、山の尾の信条でした。
戦後、生活様式の変化にあわせるように「山の尾」は、「金沢山乃尾」として生まれ変わりました。
現在の主人 本谷達弥は、多吉から数えて5代目。 時は移り、名が改まっても、創業以来の「一客一亭」のおもてなしの精神は、今も脈々と受け継がれています。

受け継がれる一客一亭のおもてなしの心
山乃尾の料理

山乃尾の料理

金沢には今も昔も美食家たちを唸らせる食材と文化があります。
霊峰・白山連峰と日本海に囲まれた、厳しくも豊かな自然環境がもたらす四季折々の山海の恵み。
加賀百万石と称される芳醇なこの土地には、江戸の武家文化に、茶の湯、陶芸などの華やかな文化が交わり雅やかでありながら武の心を秘めた独特の世界感が生まれ、金沢の魅力となっています。

かつて加賀の美味ともてなしに傾倒し、山乃尾を度々訪れた魯山人は料理について「持ち味を生かせ」と語ります。 また「器は料理の着物」とも。
旨いものは素朴に、豪快に。
魯山人の語る料理の心髄は、ここ山乃尾に受け継がれ北陸の恵まれた食材を、季節ごとの滋味に富んだ料理に仕上げ、丹精込めて御用意いたします。
眼下に東茶屋街を臨む、閑静な地。
庭を愛でながら料理に舌鼓を打つ、加賀の料亭旅館ならではの趣向もお楽しみください。

一棟一棟が離れのお部屋

加賀に息づく宝生流能楽の名にちなみ
静かにたたずむ水仙の如く
温かいじゅらく壁の包まれた心地よい空間
言祝ぐ白鷺から眺めるは、目出度きひょんの木
東茶屋街を見下ろす贅沢な朱(あか)の部屋
覗き見えるは松の園
金沢を眼下に収める視点は雲の如く
老松の如く、永く永く愛でられて

ご案内地図

920-0831
石川県金沢市東山1-31-25
山乃尾

山乃尾からのお知らせ